青い空を眺めながら想うこと
今日は、青い空には相応しくない想いを抱えている。
久し振りに憂うつの波が押し寄せて来ている。
過ぎ去ってしまったことを考えて、クヨクヨしても仕方ないのに、今さら「どうしてあんなことをしてしまったんだろう?」と、考えていた。
過ぎ去った時間は取り戻せないと、何度も何度も肝に命じてきた筈なのに、何故もっと経験から学べないのか。
自分も傷ついた。だが、まわりはもっと傷ついてきた筈だ。
言葉は慎重に扱わなければならない。
なのに、何故かそのことを忘れて、同じことを繰り返してきた。
今の私の年齢になれば、さすがにもっともっと人生うまく渡っていけるだろうと信じていた。
過剰だった自意識はなくなり、楽にはなったけれど、あまりにも学べない自分が可哀想になってくる。
若い時代に、人と関われなかったことを今さらのように悔やんでしまう。
せっかくの青い空を眺めながら、浮かぶのは後悔の念ばかりだ。
自分には、何も見えていない気がする。
人の心も、風景も、世の中のことすべて。
真っ白い雲が空に浮かんでいる。
風の流れはそう速くはない。
それが美しいのが、せめてもの救いだ。
こんな日も、たまにはあった方が良いのかもしれない。
少なくとも世の中と関わったからこそ、味わえる感覚なのだから。