執着心が起こす弊害
執着心とは「ひとつのことに心を囚われて、そこから離れられない」という心理状態だ。
執着心があると、良くないことが色々と起こってくる。物事に固執するあまり、まわりが見えなくなってくる。
人に意見されたとしても「言葉」が素直に入らず、堂々巡りになる。
結果的にまわりとの軋轢も生まれる。
一番悪いことは、目の前にある現実が見えないことだ。
人は目の前の現実と、折り合いをつけながら生きていく。現実が見えない人は、延々とひとつのことに固執したまま、生きていくことになる。
生きていながら、生きていない。
ひとつも前に進んでいないような状態だ。
ある意味においては、自然な心の成長も望めないと思う。
人との関わりにおいてもその通りだと思う。
ある人と出逢っていながら、出逢っていない。そして、自分の心とも真には出逢っていないのではないか?
人は、人や物事との関わりによって自分を知るものだと思う。
執着が強い人は、自分が執着している物事についても、本当は真には理解していないのでは?と思う。
執着心が目を曇らせるのだと思う。
執着している人の心は、自分の内側にだけ向いている。だからといって、自分のことをよく知っている訳ではない。逆に知らないのではないだろうか。
そんな無駄な執着心で人生を終わらせてはいけない。
世界は、もっともっと色々な可能性や、物事、出逢いに溢れている。
自分に対する戒めを込めて…
澄みきった瞳で、広い世界を眺めてみよう!