自分を愛せるか

 

自分のことを好きであるか、そうでないかによって、人生への態度は随分違ってくる。

 

人生の途中で何かに対面した時、自分のことを好きな人は前向きな態度を取れるだろう。

そうでない人は、自分自身すら否定しているので、後ろ向きな態度を取りがちだと思う。

 

自分のことを好きではない人は、いくら前向きに励もうとも、自分の潜在意識

みたいなものに、裏切られてしまうのではないだろうか?

 

事実私がその通りだった。前向きに捉えようと努力しても、結果的に上手くは行かない。

ずっと何かに邪魔されているような気がしたものだ。

 

自分を『嫌い』という意識は、どこへ居ても何をしていても顔を出した。

人に好かれたいと思っても好かれない。

嫌われるような行動しか取れない。

それなのに相手の愛情を求めていた。

 

しかし、自分への『愛情』は、人に愛されることでしか持つことが出来ないものではないかと思う。

例えば幼少期の頃、親の無償の愛を受け取れなかったか、間違って受け取ってしまった場合、その後の人生決して楽ではない筈だ。

誰かが『愛情』を示してくれたとしても、気づかないか間違った受け取りかたをしてしまうだろう。

 

『愛情』に対する飢餓感の中で、長いこと過ごすことになるのではないだろうか?

実際私も長い間、飢餓感からきた怒りの感情を抑圧し続けてしまった。

 

世の中には私のような人は山ほど居るのだろうと思う。

 

『愛情』によって傷ついた自分の心を癒せずに、辛い想いをしている人に伝えたいこと。

 

自分を『愛する』ことは難しいかもしれない。そして、愛せるようになる道程も長くて遠いかもしれない。

 

 

だけど諦めないで欲しい。

自分自身を愛せるようになるまでの道程は人それぞれだけれど気づいて欲しい事実がある。

 

ずっと昔は、皆が自分自身を無条件で愛していた筈なのだ。

 

 

何かが腑に落ちた瞬間に、きっと忘れていた自分の心を想い出せると信じて!