人間の素晴らしさ

 

私に見えている世界と、あなたに見えている世界は違う。

 

感じ方も、欲望も、これまでの生き方も、未来への希望も何もかも一致することはない。

私とあなたが違うのは、当たり前の事実だ。

 

例えば血のつながった親子でも、兄弟姉妹でも似ているようで、見えている世界は全く違う。

 

何を当たり前のことを!と言われそうだけれどこれからが本題。

 

私はそれを、時々淋しいと感じる。

だからこそ人間は、ある一瞬でも共感できたことを、喜ばずにはいられないのだと感じる。

 

「共鳴」という言葉があるが、私はその言葉が昔から好きだった。「共感」よりも少し深い感じがする。五感で感じるものだからだ。

誰かと共鳴し合うことなしに過ぎるのが、普段の日常だと思う。

だからこそ誰かと共鳴し合えることは、人生の醍醐味と感じる。

 

自分の見えている世界が広ければ広いほど、そういう体験も増えるだろう。

 

今現在、私の過ごしている世界は狭い。

しかし、家に居ながらでも何かに共鳴することは可能だと思う。書物や音楽。TVで流されるニュースやドキュメンタリーであったり。

 

それが、人間の持つ感性の素晴らしさだと思う。

 

私には、様々な人たちの世界を垣間見たいという欲求がある。

これからの人生でどれだけの世界を見ることができるだろうか。

それが楽しみでならない。

 


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