依存から抜け出す
対人依存とは…他者に対する意識的、非意識的な強い依存欲求を持ち、他者からの承認や支持を過度に求めること…だそうだ。
まさに私は対人依存的な人間だった。
他者からの承認がなければ、どう動いて良いのか分からないほど、混乱していた時期があった。
そして自分の存在や、行動が認められないと、生きていけないと本気で思っていた。存在が認められないと確かに生きてはいけない。私の場合は一体何処へ向かって生きていけば良いのか、分からないというレベルだ。
対人依存が過度になると、まわりに居る人たちはしんどくなる。
「何故そんなに認められたいのか?」と問われたことがあるけれど、それは他者から認められた経験が、あまりにも少なかったからだろう。
認められるように頑張ってきたか?という問題とも少し違う。
そもそもの最初から、何か飢餓感のようなものに縛られて、何をやっていても虚しかった。自分のやっていることが本当にやりたいことなのか、身になっているのかさえも分からなかった。
私の対人依存は必然のような気がしてならなかった。
自信が持てなかったのだ。
誰かに「今のあなたで良い。」と言われなければ、安心できなかった。
私は現在、全てにおいて自分自身のためにやっていると思えている。
状況は決して良いとは言えないけれど、それにしても自分で選んだ道だと思えている。
他者におんぶにだっこだった自分も少しずつではあるけれど、変化の兆しが見えてきた。
何よりも良いことは、なくしていた自信を取り戻しつつあることだ。
これがまやかしの自信でなければ良いと感じる。私はそれなりの代価を払ってきた。
それなりの自分である必要がある。