変化することを忘れない
「相手が変わるのを待っていてはいけない。自分自身が変われば良い。」
よく言われ続けた言葉だ。
それというのも、私が愚痴ばかり言って過ごしてきたからだ。
自分を変えるのはとても難しい。自分自身のことをよく理解していなければ、たぶん変われない。
昔こんな話を聞いたことがある。
ある人が「自分が変われば、相手が変わると思って優しくしたら、相手がつけあがった。」とこぼしていたという。
ああ、その人も最初から変わる気持ちがなかったのだ。そう私は感じた。ただ相手をコントロールしたかっただけなんだと。
何故そう思ったのかというと、正しく私がそういう人間だったからだ。だから、真意は分からない。その人は本当に変わろうとしていたのかもしれない。
自分が変わる方が楽だというけれど、私にはどうしてもそうは思えなかった。
長い間変わらなかった自分の性格が変えられるなら、こんな苦労はない!と言いたかった。
相手は自分の鏡だとよく人は言う。それは、もっともだと思う。
自分が相手を嫌えば、相手も自分を嫌うのだ。
相手に迎合するということではなく、お互いに気持ちよく過ごしたいなら、接し方を変えるしかないのだろう。笑顔を心掛けるだけでも、救われる場面というのも確かにあった。
こちらが苦手意識をなくすだけで、相手との間にあった緊張感が自然になくなった場面もあった。いや、あっても気づかなかっただけかもしれないが…。
相手に対するときの自分の心理状態は、ちゃんと相手に伝わっているのは確かだと思う。
私はこの年齢になっても、相当な未熟者だ。自分自身のこともよく分かっていなければ、経験値も圧倒的に少ない。
それでも悲観はしない。
例えまわりに追い付けなくても、成長するための努力を続けたい。
今の自分でとどまっていてはけない。
時間は有限だ。大切に使いたい。
まずは、自分自身への理解をもっと深めることから始めたい。